恋人が推し活にお金を使うたびに、「このままで将来大丈夫なのかな」と不安になったことはありませんか。
グッズを買う。
ライブに行く。
遠征する。
配信に課金する。
ファンクラブに入る。
イベントのたびにチケット代や交通費がかかる。
恋人が自分のお金で楽しんでいるだけなら、口を出しにくい。
でも、心のどこかでは気になる。
「また買うの?」
「そんなに使って大丈夫?」
「貯金はできているのかな」
「同棲や結婚を考えたら、この金銭感覚で大丈夫なのかな」
そう感じても、相手の趣味を否定したいわけではないはずです。
推し活をやめさせたいわけではない。
好きなものを楽しむ自由も尊重したい。
でも、自分の不安までなかったことにはできない。
この記事では、恋人の推し活に使うお金が気になるとき、どこから話し合うべきなのかを整理します。
なお、このテーマをより深く整理した書籍として、現代の死角出版では『恋人の推し活にモヤモヤしたら読む本』も刊行しています。
先に書籍の内容を確認したい方はこちらをご覧ください。
【結論】見るべきなのは金額よりもまず「後回しになっているもの」
恋人の推し活のお金が気になるとき、最初に確認したいのは金額だけではありません。
もちろん、金額は大事です。
毎月どれくらい使っているのか。
生活に影響が出ていないのか。
借金や支払いの遅れがないのか。
将来のためのお金をまったく考えていないのか。
こうした点は、現実的に無視できません。
ただ、恋人同士の段階では、基本的に相手のお金は相手のものです。
自分で働いたお金を、どんな趣味に使うか。
何を楽しみにするか。
どこに価値を感じるか。
そこには、相手の自由があります。
だから、「推し活にお金を使うこと」だけを理由に、すぐ悪いと決めつける必要はありません。
大切なのは、そのお金の使い方によって、何が後回しになっているかです。
生活費が足りなくなっていないか。
約束していた予定が流れていないか。
ふたりの将来の話が避けられていないか。
あなたとの時間や安心感が軽く扱われていないか。
もし、推し活への出費によって、生活・約束・信頼・将来の話し合いが後回しになっているなら、それは話し合っていいテーマです。
逆に、相手が自分の範囲内で楽しみ、生活にも約束にも影響がなく、あなたの不安にも向き合ってくれるなら、金額だけで責める必要はないかもしれません。
見るべきなのは、「いくら使ったか」だけではありません。
そのお金の使い方が、ふたりの関係にどんな影響を与えているかです。
推し活のお金が気になりやすい主な理由
推し活のお金にモヤモヤするのは、単に「お金を使うな」と思っているからとは限りません。
その奥には、将来への不安や、優先順位への違和感が隠れていることがあります。
金額が見えにくい
推し活にかかるお金は、外から見るとわかりにくいことがあります。
グッズ代。
チケット代。
交通費。
宿泊費。
配信チケット。
ファンクラブ会費。
アプリ課金。
ランダム商品。
コラボカフェ。
イベント参加費。
一つひとつは小さく見えても、積み重なると大きな金額になることがあります。
ただ、恋人の財布の中身を細かく管理するのは、健全な関係とは言えません。
だからこそ、見えにくさが不安を生みます。
「本当はいくら使っているんだろう」
「無理していないのかな」
「貯金できているのかな」
「自分には言っていない出費があるのかな」
このように、金額そのものよりも、見えないことへの不安が大きくなる場合があります。
遠征やライブは予定にも影響する
推し活のお金は、時間の使い方ともつながります。
ライブに行く。
イベントに参加する。
遠征する。
抽選に当たったら予定を空ける。
推し関連の予定を最優先にする。
こうなると、単なる出費ではなく、ふたりの時間にも影響してきます。
たとえば、デートの予定が推し活で何度も変わる。
記念日よりライブが優先される。
旅行の話は進まないのに、遠征にはすぐお金を使う。
あなたとの予定では節約するのに、推し活には惜しまず使う。
このように感じると、お金の問題は優先順位の問題に見えてきます。
「お金を使うことが嫌」というより、
「自分との時間や約束が軽く扱われている気がする」
そんな不安に変わっていくのです。
結婚や同棲を考えると不安が大きくなる
恋人同士の段階では、お互いのお金は基本的に別です。
しかし、同棲や結婚を考え始めると、金銭感覚はかなり重要になります。
家賃。
生活費。
貯金。
将来の予定。
結婚式。
子ども。
親のこと。
急な出費。
ふたりで生活する未来を考えるほど、「趣味にどれくらいお金を使う人なのか」は気になりやすくなります。
ここで不安になるのは、推し活そのものが悪いからではありません。
「この人と現実の生活を組み立てていけるのかな」
「将来のお金について、ちゃんと話し合えるのかな」
「好きなものを優先しすぎて、生活が後回しにならないかな」
そういう不安が出てくるからです。
つまり、あなたが気にしているのは、推し活の金額だけではないかもしれません。
恋人の金銭感覚。
優先順位。
将来への現実感。
話し合える関係かどうか。
そこに反応している可能性があります。
見落としやすい死角は「自由」と「共同」の境界線です
恋人の推し活のお金で揉めやすい理由は、「自由」と「共同」の境界線が曖昧になりやすいからです。
相手からすると、こう感じるかもしれません。
「自分のお金なんだから自由に使いたい」
「趣味に口を出されたくない」
「推し活を否定されたくない」
一方で、あなたはこう感じているかもしれません。
「将来を考えているのに不安」
「ふたりの予定より推し活が優先されるのが寂しい」
「お金の話をすると嫌な顔をされるのがつらい」
このズレを整理するには、相手の自由として尊重する領域と、ふたりで話し合う領域を分ける必要があります。
恋人同士なら自由な範囲もある
まず、相手の自由として尊重しやすい領域があります。
生活に無理のない範囲でグッズを買う。
自分の時間に配信や動画を楽しむ。
自分の収入の範囲内でライブに行く。
予定を共有したうえでイベントに参加する。
借金や生活費への影響がない範囲で楽しむ。
このような場合、すぐに「やめて」と言うより、相手の大切な趣味として見る余地があります。
推し活は、本人にとって日々の楽しみであり、心の支えになっていることもあります。
その楽しみを頭ごなしに否定すると、相手は「自分の好きなものを理解してもらえない」と感じやすくなります。
だから、まずは相手の自由を認めることも大切です。
共同の予定があるなら話し合う余地がある
一方で、ふたりで話し合ってよい領域もあります。
デートや記念日との重なり。
大きな出費。
遠征の頻度。
同棲や結婚後のお金の使い方。
将来のための貯金。
一緒にいる時間のスマホや推し活の扱い。
あなたが不安を感じる言動。
これらは、相手一人の趣味で完結しにくい部分です。
ふたりの予定や将来に関わるなら、話し合うことは自然です。
ここで大切なのは、「推し活をやめて」と言うことではありません。
「どこまでならお互いに安心できるかを話したい」と伝えることです。
相手を縛るためではなく、ふたりが安心して付き合うために境界線を作る。
この視点を持つと、話し合いの入口が少し変わります。
話し合う前に確認したいポイント
恋人の推し活のお金が気になるとき、いきなり「使いすぎじゃない?」と言うと、相手は責められたように感じるかもしれません。
もちろん、生活に明らかな問題が出ている場合は、早めに話す必要があります。
ただ、そうでない場合は、まず自分の不安を整理してから伝えた方が、話し合いになりやすくなります。
生活や支払いに影響していないか
まず確認したいのは、生活に影響が出ているかどうかです。
家賃や支払いが遅れている。
生活費を削っている。
借金してまで推し活をしている。
お金がないと言いながら、推し活には使っている。
必要な支出を後回しにしている。
このような場合は、単なる趣味の範囲を超えている可能性があります。
ただし、外から見ただけではわからないこともあります。
決めつけるより、「最近お金のことで無理していない?」と確認する方が、会話の入口としては穏やかです。
ふたりの予定が後回しになっていないか
次に見るのは、ふたりの予定への影響です。
デートの予定が何度も変わる。
旅行や将来のための貯金が進まない。
あなたとの約束より、毎回推し活が優先される。
ふたりで決めたことが、推し活の予定で流れる。
この場合、問題はお金そのものではなく、優先順位かもしれません。
「推し活に行かないで」ではなく、
「私との予定が何度も後回しになると寂しい」
「ふたりの予定も大切にしたい」
「お金の使い方を責めたいのではなく、将来の話を一緒にしたい」
このように伝えると、相手を攻撃する言葉になりにくくなります。
不安を話したときに向き合ってくれるか
最後に大切なのは、あなたの不安を話したときの相手の反応です。
「たしかに、将来のことも考えないとね」
「推し活を否定されたわけじゃないのはわかる」
「どの部分が不安なのか、一緒に話そう」
このように向き合ってくれるなら、調整できる可能性があります。
一方で、毎回こう返されるなら注意が必要です。
「自分の金だから関係ない」
「趣味に口出しするな」
「そんなことで不安になる方がおかしい」
「推し活を理解できないなら無理」
こう言われると、お金の問題だけではなく、話し合える関係かどうかの問題になります。
推し活をすることが悪いのではありません。
不安を伝えたときに、相手がどう向き合うか。
そこが、ふたりの関係を考えるうえで大事なポイントになります。
今日からできる小さな対処
恋人の推し活のお金が気になるとき、すぐに結論を出さなくても大丈夫です。
「別れるべき?」
「やめさせるべき?」
「我慢すべき?」
そこまで一気に考えると、感情が強くなりやすくなります。
まずは、自分の不安を分けてみてください。
「使いすぎ」ではなく「何が心配か」を書く
最初にやってみたいのは、「推し活に使いすぎ」という言葉を、もう少し具体的にすることです。
たとえば、あなたが心配しているのはどれでしょうか。
毎月の出費額が大きいこと。
貯金していなさそうなこと。
生活費に影響していそうなこと。
ふたりの予定が後回しになること。
将来の話を避けられること。
不安を伝えても聞いてもらえないこと。
同じ「お金が気になる」でも、中身は違います。
ここを分けると、相手に伝える言葉も変わります。
「使いすぎじゃない?」ではなく、
「将来のことを考えたときに、少し不安になる」
「ふたりの予定もあるから、お金のバランスを一度話したい」
「推し活を否定したいわけじゃないけれど、生活に無理がないか気になっている」
このように言えると、話し合いになりやすくなります。
金額・予定・将来不安を分ける
自分用のメモとして、次の3つに分けて書いてみてください。
1つ目は、金額への不安です。
例:
毎月どれくらい使っているのかわからなくて不安。
2つ目は、予定への不安です。
例:
推し活の予定で、私との約束が何度も後回しになるのが寂しい。
3つ目は、将来への不安です。
例:
同棲や結婚を考えたとき、お金の使い方について話し合えるか不安。
この3つを分けるだけで、「推し活が嫌」という一言で片づけずに済みます。
そして、相手にも伝えやすくなります。
大切なのは、相手を管理するために整理するのではありません。
自分の不安を、責める言葉ではなく、話し合える言葉にするために整理するのです。
お金だけで判断を急ぎたくない方へ
この記事では、恋人の推し活に使うお金が気になるときの考え方を整理しました。
大切なのは、金額だけで判断しないことです。
恋人同士の段階では、相手のお金には相手の自由があります。
ただし、そのお金の使い方によって、生活・約束・将来の話し合い・あなたの安心感が後回しになっているなら、それは話し合ってよいテーマです。
推し活にお金を使うこと自体が問題なのではありません。
問題になるのは、その出費によって何が後回しになっているか。
そして、不安を伝えたときに、ふたりで向き合えるかどうかです。
ただ、実際には、お金の不安だけを切り離して考えるのが難しいこともあります。
ライブや遠征の頻度。
デートや記念日の優先順位。
同棲や結婚への考え方。
推し活と恋人時間のバランス。
不安を伝えるときの言い方。
こうしたものが重なると、「どこまでが相手の自由で、どこからが話し合うべきことなのか」が見えにくくなります。
現代の死角出版では、このテーマを一冊にまとめた『恋人の推し活にモヤモヤしたら読む本』を刊行しています。
推し活を否定するための本ではありません。
相手の好きなものを尊重しながら、自分の不安も置き去りにしないために、恋人の推し活へのモヤモヤを分解していく本です。
自分の状況に照らして、もう少し丁寧に整理したい方は、以下の書籍紹介ページをご覧ください。
